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2023/10/05 井原 裕
霞ヶ関の若手官僚が世間で伝えられているような激務が強いられているとすれば、次々に殉職者が出て不思議はない。若手官僚に申し上げたい。「こんな生活を続けていると、死にますよ。早めに医師に相談してほしい」と。
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2023/08/31 井原 裕
9月1日は、児童思春期のこころの健康に関わる者にとっては、自殺が増える要注意の日。学校へ行くことがプレッシャーになっている。ここで言いたいのは、行きたくなければ、行かなければいい、学ぶ場は他にいくらでもあるということだ。
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2023/08/16 井原 裕
「職場のうつ」は、診察室で起きているのではない。職場で起きているのである。したがって、診察室で「治療」と称するごまかしを試みても、何の解決にもならない。
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2023/07/09 井原 裕
現在、メンタル不調により休職中の人は、「休職とは復職を前提とした解雇猶予」であると聞いたら、おちおち休んでいられない気分になろう。実は、会社はそう考えている。
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2023/06/13 井原 裕
ChatGPTをはじめとする生成AIの発達により「人間の仕事を代替する」とも言われている。医師もその一つで、「AIに精神科医の仕事が奪われる」ことはあるのだろうか?
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2023/05/10 井原 裕
働きすぎのビジネスパーソンにとっては、毎日が疲労との戦い、寝不足との戦いであろう。そんなお疲れの皆さんのために、「では、医師ならどうするか?」についてご紹介したいと思う。
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2023/04/01 井原 裕
生存権は、すべての人に平等に与えられている。しかし、健康は平等には与えられていない。弱者と強者とには残酷なほどの格差がある。「命の平等」を保証するには、医療によって健康格差を縮小しなければならない。
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2023/03/10 井原 裕
今年もまた3月になった。東日本大震災から12年。被災者は、今もなお「震災後」を生きていることを忘れてはならない。被災者のこころに震災が影を落としている以上、こころのケアの意義は言を俟たない。
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2023/02/01 井原 裕
学校でのいじめ、それによる自殺が後を絶たない。医師として第一に必要なことは、診断でも、治療でもない。直ちに介入して、これ以上の被害を防ぐことである。
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2023/01/07 井原 裕
「働く人のうつ」は、なかなか治らない。薬を飲んでも、認知行動療法を受けても、休職しても、生活習慣を整えても、リワークに参加しても治らない。なぜか? 実は、「働く人のうつ」は、「うつ病」ではないのだ。
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2012/03/08 井原 裕
「被災者には『こころのケア』が必要だ」――。しかし、彼らの被災後の生活習慣の実態を知ると、より急ぐべき課題が見えてくる。
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